木酢液の危険性
木酢液は、生産時の環境や条件によっては、危険物質が含まれることがありますので購入や使用時によく確認する必要があります。
危険物質が含まれる原因の主なものとして、原木の種類による原因があります。クス、アセビ、そのほか人畜に有害と思われる樹木は実際に存在するので、原料の樹木が不明なものに関しては注意が必要です。
さらに近年では、樹木が世界各地から輸入されている事実からも安全性のチェックが必要とされています。
もう一つは建築廃材を利用した場合です。建築廃材を原料とした木酢液では、樹木から採取したものとはほど遠い、繊維素(リグニンの分解物が主となり、塗料、防虫獣剤、金属などが混じった場合は、人畜および、作物に有害な物質が含まれています。また、高温度で採取した場合も危険物質を含むことがあります。
炭窯内温度が425℃(排煙口で150℃)以上で採取した場合は、発ガン性物質である、「3,4-ベンゾピレン」や「1、2、5、6-ジベンズアントラセン」「3-メチルコールアントレン」が検出される可能性があるとされています)や、容器、採取装置に非耐酸資材を使用した場合も、鉄その他の含有金属が溶出するおそれがあるそうです。
このように、一口に木酢液にはさまざまな効果効能があってよいとされていても、その原料や採取環境、製造過程によっては十分に有害な物質を含む可能性が高いということも理解、調査して使用するべきでしょう。